ロマ書(156)一神教は排他的か

それとも、神はユダヤ人だけの神でしょうか。異邦人の神でもないのですか。そうです。異邦人の神でもあります。実に、神は唯一だからです。この神は、割礼のある者を信仰のゆえに義とし、割礼のない者をも信仰によって義としてくださるのです。(3:29-30)

 わたしたちが信じる神様は唯一の方で、すべての人にとっての創造主、そして救い主です。しかし、近年、イスラム国のテロを例にとり、このような一神教は排他的で暴力的だと非難する人がいます。対して、多神教の日本では、他宗教に対しての寛容性があるというのです。

「私は、かつての文明の方向が多神教から一神教への方向であったように、今後の文明の方向は、一神教から多神教への方向であるべきだと思います。狭い地球のなかで諸民族が共存していくには、一神教より多神教のほうがはるかによいのです。」(梅原猛『森の思想が人類を救う』小学館、1995年、158頁)

 梅原猛氏は、一神教は、排他的で、紛争・戦争や自然破壊の原因となる。一神教的な考えを捨て去り、多神教的な考え方に移行すれば、戦争や自然破壊の問題は解決すると言っています。岸田秀氏も同様の考えです。

「だから、世の中でいちばん迷惑というか害が大きいのは、一神教と一神教との喧嘩 ですね。今のキリスト教国のアメリカとイスラム圏との争いというのは、人類の未来 にとって非常に危惧すべきことではないかと思います。これはやはり一神教の病理で、 はっきり言えば、一神教が人類の諸悪の根元なんで、ユダヤ教もキリスト教もイスラ ム教も、一神教がすべて消滅すればいいんですけれどね(笑い)。」(岸田秀・小滝透『アメリカの正義病、イスラムの原理病―一神教の病理を読み解く』
春秋社、2002年、236頁)

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日本基督教団 荒川教会

牧師 国府田祐人

Author:牧師 国府田祐人

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