ロマ書(54) 倒錯した欲望①

そこで神は、彼らが心の欲望によって不潔なことをするにまかせられ、そのため、彼らは互いにその体を辱めました。(1:24)
 渇望するネフェシュを満たすのは、神様です。人間は神様を求め、神様を離れて生きることはできないし、神様と共にいれば、ネフェシュが呼吸困難になったり、飢え渇いたりすることはないのです。

 ところが、人間は、その関係を壊してしまいました。それが、『創世記』第3章の堕罪です。結果、人間は、エデンの園を追い出されることになります。その時、神様が人間に告げられたのが、この言葉です。


 お前のゆえに、土は呪われるものとなった。
 お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。
 お前に対して、土は茨とあざみを生えいでさせる
 野の草を食べようとするお前に。
 お前は顔に汗を流してパンを得る
 土に帰るまで。  『創世記』第3章17~19節


 神様が、恵みとして豊かに与えてくださっていたものが、得られなくなってしまった。人間は、自分の知恵と力で、額に汗して、格闘しながら、それを得なければならなくなりました。この時から、人間のネフェシュは、神様にむかって開き、求めるのではなく、自分の知恵と力で、大地から、あるいは他者から、奪い取り、かすめ取り、さらにそれを富として蓄え、奪われないように守り、分け与えることを惜しみ、思い煩って過ごすようになってしまったのです。

 それでも、人間がネフェシュを持つ者である限り、いのちの渇望をもって、生きる道を求め続けます。しかし、それは決して満たされることのない旅であり、安心することのない暮らしであり、苦しみに満ち、困窮に弱り果て、思い煩いのたえない人生なのです。

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日本基督教団 荒川教会

牧師 国府田祐人

Author:牧師 国府田祐人

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