かごを満たす恵み

集めると、人々が五つの大麦パンを食べて、なお残ったパンの屑で、十二の籠がいっぱいになった。
『ヨハネによる福音書』第6章13節

神様は、自分の健康を祈り求めるパウロに、「わたしの恵みはあなたに十分である。」(2コリント12:9)と言われました。不足と思える自分の賜物も、多くの人のかごを満たすのに十分な豊かさをもっているのです。さらに上記の御言葉は、惜しみなくひとの喜びのために自分を献げて仕えるならば、神様ご自身が空になったわたしたちのかごを十分以上のもので満たしてくださることを語っています。ただし、それを味わうことができるのは、自分を尽くして神様と人に仕えたときだけであることを知らねばなりません。自分のために貯えておこうとする者は、神様の恵みの豊かさを味わうことはできないのです。

絶えず祈りなさい

絶えず祈りなさい。
『テサロニケの信徒への手紙1』第5章17節

新年おめでとうございます。
旧年を振り返って、いろいろ反省することもあるでしょう。新しい年はこうしよう、ああしようという抱負や計画もあるかもしれません。過ぎた日々を分析すること、反省すること、将来を予想すること、夢みることは、人間に与えられた素晴らしい賜物です。しかし、絶え間ない思考が思い煩いとなり、悩みとなり、憂いとなっていることも事実です。神様は、考えることよりももっと素晴らしい賜物を与えてくださいました。祈ることです。絶えず考えるよりも、絶えず祈る者になりなさい、と御言葉は勧めています。そうすれば、聖霊が私たちの心や考えが悪い方向に行かないように守ってくださいます(フィリピ4:6)。

祈りの力

イエスは、自分の内から力が出て行ったことに気づいて、群衆の中で振り返り、「わたしの服に触れたのはだれか」と言われた。
『マルコによる福音書』第5章30節

立派に祈らなければ、自分の祈りなど力がないと思う人がいます。そうではありません。長血を患った婦人は、ただ「救われたい」という一心のみで群衆の中から手を伸ばし、イエス様の御衣に触れました。すると、婦人のうちにイエス様の力が流れ込みました。言葉や祈り方が、婦人を救ったのではありません。生けるイエス様の力が婦人を救ったのです。どんな言葉であれ、祈り方であれ、神の力は、イエス様を信じるあなたの祈りを通して、あなたにつながれます。そして、あなたを生かす力になるのです。

父に祈りなさい

奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。
『マタイによる福音書』第6章6節

本音を大きな声で叫びたいのを、じっと我慢して暮らしている人がいます。声を出さないように抑えつけられている人。声を出しても相手にされないと諦めている人。どこに向かって、誰に向かって叫んだらいいのかわからないでいる人。イエス様は教えてくださいました。天に向かって、『お父さん!』と叫びなさい、と。神様は、あなたのどんな叫びも、あなたの気持ちに寄り添い、聞いてくださいます。否、あなたの胸の内にある本音を、ぜんぶ聞きたいと願っておられます。あなたをその鬱屈から解放し、神の子としての喜びをもって生きる者にしたいと願われているのです。

自分のほんとうの願いは何か

あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである。
『ピリピ人への手紙』第2章13節(口語訳聖書)

「死にたい」と言っている人が、本当は死にたいわけではないことがあります。あれが欲しいとか、こうしたいとか、私たちにはたくさんの願いがありますが、よく考えて見ると、それは見栄であったり、代用や手段であったり、諦めであったり、他者の願いであったりすることも少なくないのです。心から余計な思いを取り去って、静かな心で自分の本当の願いを考えてみましょう。すると、それは案外シンプルなものであることに気づかされます。それこそ神様が与えてくださった自分の願いです。その願いに、もっと真っ直ぐに、シンプルに生きるならば、そこには必ず神様の御助けがあります。
日本基督教団 荒川教会

牧師 国府田祐人

Author:牧師 国府田祐人

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