隠れている神の国

神の国は、見える形では来ない。『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。
『ルカによる福音書』第17章20-21節

この世に理想の国はありません。その世界のなかで神の国を待望するのがわたしたちの信仰であり、希望でありましょう。その際、イエス様は、神の国は「来る」のではなく、あなたがたの間に「在る」と教えられました。神の国は、隠れて「在る」のです。その隠されている神の国を霊の目をもって見る。そして、それが必ず現れ、過ぎゆくものを圧倒することを待望する。これがわたしたちの信仰であり、希望です。ある人が言いました。理想の世はどこにもないが、信仰があればどこでもパラダイスであると。そう言えるようになりたいものです。

ほんとうの神様


あなたはいかなる像も造ってはならない。・・・あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。
『出エジプト記』第20章4-5節

どんな人も神様を思ったり、神様について考えたりすることができます。しかし、神様をつくることはだれにもできません。神様の栄光の一端に触れて、神様がわかったと思うこともありましょう。神様と出会ったという感覚をもつこともありましょう。しかし、「これが神様だ」と断言してしまった途端、限りない神様の栄光を人間の思想や経験の限界のなかに閉じ込めてしまうことになります。そこに偶像が生まれます。わたしたちは人間の限界のなかでしか神様を思うことができません。だからこそ、ほんとうの神様は人間の思いを超えたお方であることを認め、求道の心を忘れてはならないのです。

聖霊を求めよう

自然の人は神の霊に属する事柄を受け入れません。その人にとって、それは愚かなことであり、理解できないのです。
『コリントの信徒への手紙1』第2章14節

人は、神の霊によって新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない、とイエス様は言われます。(ヨハネ3:3,5)と言われました。生まれながらのままでは、人は神の国の偉大さ、すなわち神様の知恵や力を理解できず、愚かだと見下してしまうのがオチだからです。聖霊を求め、聖霊によって新しく生まれ、聖霊の導きに従って歩みましょう。そして、人知をはるかに超えた神の国の偉大さを経験しながら、ダイナミックな信仰生活を送ろうではありませんか。

「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。
『マタイによる福音書』第1章23節

イエス様は、人々の批判も称賛も気になさらず、そのようなものに左右されなず、ただ天の父の御心だけを思い、それに従うように生きられました。それにもかかわらず、イエス様のご生涯は、あらゆる人と共にありました。イエス様ほど人の思いを知り、共感し、寄り添われた方はありませんでした。イエス様は、私たちの愛に頼ることなく、天の父なる神様に愛をご自身の愛として、人を愛してくださるのです。ですから、イエス様はインマヌエル、「神われらと共にいます」と呼ばれたのでした。

ロマ書(110)ふつうの生活者として神を信じる

ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。(3:21)
 パスカルが、衣服の表地と裏地の間に縫い込んで、死ぬまで肌身離さず、大事にしていた「覚え書き」があります。

 アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神。哲学者および識者の神ならず。

 私たちが信ずべき神様は、人間の思想の産物ではありません。アブラハム、イサク、ヤコブ、彼らは神学者でも、哲学者でも、神秘家でもありませんでした。ふつうの生活者です。家族を連れ、仕事をし、争いに巻き込まれ、怒ったり、悲しんだり、恐れたり、悔やんだり、欲望の虜になったりする。そのような実際の営みのなかで、神様は、彼らに語りかけ、祝福の計画をお示しになり、信じ、御許に生きるようにとお招きになったのです。

 そして、彼らはその神様を信じ、従い、その恵みと力を味わい、神様を讃美しました。信仰は、精神論ではありません。神様が共にいてくださることの祝福を味わい、その愛と恵みのなかに生活することなのです。

 イエス様は、こう教えておられます。
 
わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。(『マタイによる福音書』第7章21節)

 いかにも宗教的な雰囲気を身にまとって、「主よ、主よ」と呼んでいるだけでは、天の国を味わうことはできないと、イエス様は言われています。天の父が求めておられるのは、宗教的な雰囲気ではなく、私たちが、子として、天の父を愛し、敬い、信じ、御許に生きることなのです。
日本基督教団 荒川教会

牧師 国府田祐人

Author:牧師 国府田祐人

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